八方美人が嫌いだった理由。

中学生ぐらいから、”なんとなく気に食わないタイプ”がいました。
なんて、私は人の好き嫌いがハッキリしている方なので何種類もあるんですけど。

その何種類かある”なんとなく気に食わないタイプ”のうちの1つが、
「八方美人」でした。

八方美人は悪いことなのか

実は、「八方美人」が気に入らない、とは思っていたものの、
その理由を考えたことはありませんでした。
このタイプの人はこちらに危害を加えてくるタイプではないので、
こっちが気に入らなければ近寄らなければいいだけなのです。

だから、そんなに深く考えたことはなかったのです。

ただ、改めて考えてみると、「八方美人」も「目上に媚びて気に入られる」のも、
何も悪いことをしているわけじゃありません。

中には、人の悪口等を吹聴して評価を下げるように立ち回る、みたいなタイプもいるかもしれません。

ただ、私が”気に食わないな”と感じていた人たちは、そういう真似はしていません。
いつでもにこやかに振る舞っていたり、先生に気に入られるように話しかけたりしていただけです。

八方美人も楽じゃない

職場が同じだったAさんは、嫌な仕事でも「わかりました」と笑顔ひとつせずに引き受ける人でした。
たまに、愚痴をこぼしていました。

だから私は「だったら引き受けなければいいのに」と思っていました。

彼女は明るくて気のいい人だったので、私は彼女を好きでしたが、
そういう八方美人ぽいところは少し嫌だな、と思っていました。

「嫌なら嫌って言えばいいのに」って。

でも今思えば、「言いたくても言えなかった」んじゃないかなって思うんです。

私は割と快・不快が顔に出ます。
目上にも食ってかかる時もあります。
それは私の短所でもあり、長所でもあります。

私には割と簡単な「嫌です」と意思を表明することのハードルが、
彼女にとってはすごく高かったのかもしれないな、と今は思います。

八方美人に嫉妬している

そんな訳で、八方美人な人は何も悪いことをしていないし、なんなら辛い思いだってしてるかもしれない、という話をしました。

じゃあどうして気に食わないの?ってところです。

八方美人の人は、「社会性が高い」と言えるでしょう。

私のように、気に入らないやつとはできるだけ距離を置くとか、
カチンと来たらギャーピー騒ぐような人と比べると、
かなり人間関係を円滑に、スムーズに進めることができます。

自分より、他者を優先することができる人です。
いろんな人に好かれる人です(基本的には)。

私はそれが羨ましかったんだと思います。

「私はそんな風にうまく感情をコントロールできない」
「私はそんなにみんなに好かれない」

そんな思いがあるから、
「自分にはない能力」を持つ八方美人さんに嫉妬していたのだと思います。

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